バンドあるある⑱著作権!

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 さて、今回は「音楽」で食べていく方には必需な、実際私も良く分かっていない(汗)、音楽を演奏する以外の行為がお金になる?、著作権について書いてみます。
 だらだら書いたので長いです。今回もすみません。
 ここ数年ネットでは徴収方法があまりに横暴すぎて「カスラッ●」「街から音楽を亡くした元凶」とまで言われている、あまり良い評判を聞かないこの「協会」が、数十年も独占状態で仕切っていたんですね。
 wikiに詳しいですので、ご興味のある方は是非とも一度ご覧になられてください。

 それで前回(バンド活動あるある⑰作曲)でも書きましたが、登録者(作詞・作曲)には著作権が認められ、「営利目的や公共の場でのCD放送」や「他人の(登録された)曲を演奏したら楽曲使用料を払わなければならない」との決め事が。すると権利者に「印税」という名のお金が上記協会経由で貰える、とのことで。
 簡単に言えば、この著作権システムの大義名分はこのようなものです。

「権利者の権利を守る!」。

 以前書きましたが、残念ながら「アレンジ・編曲」には著作権は無いようです。
 尚、「委託」形式を取っているみたいです。
 又海外などでは曲の使用料は全て同じではないみたいです。
 その海外の話ですが、又昭和の話ですみません(汗)、角川映画が「悪霊島(横溝正史)」にBeatlesのLet It Beを使いましたが、楽曲の使用料で当時数億円支払ったとか(映画冒頭にはフルではないですがGet Backもかかりますね)。
 この場合、「カスラッ●」経由になるんですかね?

 又例の「王様」が

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 メドレーを出そうとしたら権利者(本人たちではないんですよねw)から許可が下りなかったと。
 使用料が高額すぎて、王様レベル(失礼)では製作費から捻出できなかったんでしょうか?
 許可が下りない→メドレーという特殊形式の為か?、普通に1曲毎の日本語カバーは演られてるんですけどね。

「♪わ~たしはぜんぜん~、ま~んぞくできない~♪」w

 つまり、楽曲の使い方によって料金が変わってくることもある可能性があります。
 海外では一体どういう仕組みになっているんでしょうね。

 話を国内に戻します。

音楽CD売り上げ配分.jpg
 これは定価千円(再販価格制度もなんとかならないんですかね?特に新聞)のCD1枚売れた場合の収入の内訳なんですが、これ、バンドの場合、曲作りに参加していない奴はほとんど実入りないんですね。
 多分、バンドの取り分はバンドの人数割りでしょうから。
 バンドで曲仕上げる時って全員の作業だと思いますので(最後は鍵盤さんが徹夜?)、そういう意味では殆どのバンドが人数割りにしているかと思います。
 ただ、このグラフをもとに5人編成のバンドを当てはめてみると、一人当たり2円/枚・・・・・・
 作詞・作曲登録した人の何分の一なんでしょうか?
 前回はこのことを言いたかったんです。才能の安売りはするな、と。

 バンドで仲良くやるのはいいんですが、こういうこと判っていないと、お金が絡み始めてやっと気付いて、取り返しがつかない人間関係の溝が出来てしまうと思います。
 それで潰れちゃったバンド、沢山あるみたいですね。
 作曲者が特徴的なリフ作っているとかならば納得出来ないことはないと思いますが、作詞作曲にクレジットされていないベーシストがリフを作り、そのバンドの代表曲になってしまったなんていったら大変なことに・・・・

ROLLING STONES Jumpim' Jack Flach
https://www.youtube.com/watch?v=eQSGw0hMd_I

 これ、BASSのBill Wymanは「リフは俺が作った」って絶対譲らないんですね。あのSilent Stoneが。珍しく自己主張しているので忘れられなくて。
 作詞作曲は拘ったw、Jagger/Richard。海外の例ですが日本のシステムを当てはめると、Billはこんな凄まじい貢献をしたのにメンバー割の金額しか入ってきません。
 しかも版権をアラン・クラインが持っているという(かなりの仲介料を取るようですね。この方の事務所)。実際手許に幾らくるんでしょう?

 こういう揉め事で辞めてしまうメンバーも多々います。
 このバンドでは、Mick Tailorもそうですね。自分の貢献が全く「クレジット」されず、辞めてしまいました。
 因みにこのバンドはその後「Great Guitarist Hunting」なる後任ギタリスト探しを始めるのですが、眼を付けたギタリスト、加入させてあげるから未発表のベーシックトラックを寄こせ!?という約束で?本当に1曲奪って?しまったなんてことも。
(まあ後世からの目で見たら、彼のこの「譲る」という決断は正解だったと思いますが。ただ、2000年頃まで契約社員扱いだったんですってね。頑張れRONNIE!)
 尚この曲も、このバンドでは不可欠な曲になってます。
 たかがロケンロー!

 60年代のバンドはそんなバンドが多かったみたいですね。
 その為か、Led ZeppelinやDeep Purple、Yesなどの70年代のバンドは、曲ごとにメンバー全員をクレジットしていたりしますね。

 Led ZeppelinがThe Whoなどと違って「あまり」再結成をしないのは、メンバーに印税($¥€)が万遍なく行き渡っているからなんでしょうか?それともオリジナルメンバー(ボンゾさん)への純粋なレスペクトなんでしょうか?
 60年代バンド、The Whoのソングライティングは殆どがGuitarのPete。BassのJohnにはあまり入ってきません。さらにJohnには浪費癖があり、かなりひもじくなってしまった為再結成ツアー→開き直り懐メロツアーに移行したくらいですし。

 つまり、この「著作権」については、オリジナル曲作り始める時に、初めにきっちり決め事を作っておくのが重要かな?と思います。
 メンバーチェンジしたら、新参者にもしっかり伝え、納得した上で加入してもらった方が宜しいかと思います。

 所謂「完全プロ志向」のバンドの方、こういうこと知っていないとメンバー離れちゃってからじゃ遅いですよ。
 又お人良しなベースやドラムの貴方!貴方が提供した貴重なアイデアは人任せにしておくとこの程度の金額($¥€)にしかならないんですよ!

 ただ、反論も勿論あります。
 忌野清志郎さんの言葉です。
「メンバーの奴らが寝ている間に、こっちは寝ないで書いているんだ。」

 これは本当に難しい問題かと思います。

 以前、野獣さんがバンドは自営業と書き込んで下さいました。ゆくゆくは事務所に所属するとはいえ、これは間違いないと思います。
 つまり音楽で収入を得るということは、色々な事を知らないと本当にバカを見ます。これを自営業では「破産」と言います
 是非とも気を付けてください。相手(事務所とか)は百戦錬磨のヤマ師です。
 笑顔で摺り寄って来ますが、彼らの頭の中は($¥€)しかありません
 実際バンド活動続けるためには、ライブのギャラだけでなくこういう定期収入がないと続けられないかと思います。

 今はネットで手軽に音楽が入手出来て、CDが殆ど売れなくなりCDからの著作権収入が激減しているそうですね。
 その為か、暫く前に「カスラッ●」が新宿歌舞伎町の個人経営のライブハウスに過去数年分遡って数百万円の請求をしたと話題になってましたね。


 オールディーズを生演奏するパブレストランならば某GSのギタリストが社長をされてる有名なチェーン店があるのですが、ここにも当然請求・徴収しているんですよね?
 30分ステージを1日6回も演ってますよ。

 ところでこの「カスラッ●」さん、徴収すれどどういう風に分配しているか、全く公開していないんですね。
 これWikiにもありましたし、かなり前から作曲家の穂口雄右さんが抗議活動を起こしてますね。
 今は公共機関の収支報告も公開される時代、「公正」な立場であるこの「協会」が閉鎖的であることは大問題なのではないでしょうか?(某自称国営放送局もそうですね!)


 最後に私事で大変恐縮なんですが、学生時代、色々問題あって付き合いを一線引いていた奴がここに就職したんです。
 全く音楽と関係ない人生(カラオケさえ歌わなかった)送ってきた奴が、です。
 その頃はバブルの終焉と言われていたとはいえ、文系大学生の就職戦線にとって有史以来?我が国最後の売り手市場だったにも関わらず、です。

 何故に?

 卒業前にその話を聞いてちょっと興味が湧き、数年ぶりに話しかけ、仕事の内容を聞いたところ、
 「スナック行って、その日カラオケ歌われた曲をメモして上に伝える」だそうです。
(どういう「経緯」「コネ」で就職出来たかは聞けませんでした・・・)
 皆(スナックは殆どが個人経営。楽しんでいる奴の95%はオヤジでしょうw)が楽しく遊んでいる傍で、こういうことが出来る奴って一体・・・・。

 スパイみたいなこと平気で抜かす彼に対して、「あ~やっぱりこういう奴か」と、「付き合わなくて良かった」と思う気持ちと共に、「そんなセコイことやらせて給料払えるって、どんだけ生産性良い団体なんだよ?」と感じたのを今でもはっきり覚えています。

 残念ながら私は全くお世話になっていませんが(涙)。
 上述の穂口雄右さんとは違い、全く貰えない方も沢山おられるようで。
 次回はこの流れから「契約」について書きます。
 今回も長文駄文最後までお付き合い下さいましてありがとうございました。

 ではでは。

 まっだまっだつづっくよ~。

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