バンドあるある⑭カバーバンド編:中編:C.C.R.(Creedence Clearwater Revival)

Willy And The Poor Boys Front.jpg
(早速ですが「このバンドの音の項」追記しました(汗))
 さて、エフェクターネタが続いてますので、こちらを改めまして。
 今日は4人バンドです。
 ある意味とても稀有なバンド、Creedence Clearwater Revival(以下CCR)をご紹介します。

 なにが稀有かって言いますと、世の中、バンド内に兄弟がいるバンドは結構ありふれてますが、兄弟がいる上に中学時代からの仲良しバンドがメンバーチェンジせずにそのままプロになったという。しかもヘタではありません。無茶苦茶上手いです。ノリノリ(死語)です。

 そんなことってあるんですね。

 しかも、サンフランシスコから出たことが無いのに、レコードなどで聴いた「アメリカ南部のルーツミュージックへの憧れ」で曲やバンドサウンドをつくり、さらに南部風のサウンドを見事表現しています。

 Vo.のジョン・フォガティーは1945年産まれだそうで、これから考えるとちょうどその頃サンフランシスコなどで巻き起こったサイケデリック・ブームにどっぷり嵌りそうなんですが(1枚目のLPはちょこっとサイケ色があります)、その後は解散までルーツミュージックからブレることなく活動を続けます。

 デビューは1967年。アメリカ本国では英国の、所謂「British Inventions」ブームの最中です。アメリカ人が、自分たちの国の、メディアが報道しない(勿論人種差別もありました)黒人音楽の素晴らしさを、英国からの「輸入」によって知った頃です。
 時代がアメリカ産のこのサウンドを欲しがったのでしょうか?

 ただ残念ながら、バンドは1972年に解散してしまいます。
 理由は仲違い、メンバーのジョンに対する嫉妬だったとか。
 最初にマネージャーを兼ねていた兄貴のトムが辞めます。その後、ジョンが例のアラン・クレインを連れてきて、結果バンドは空中分解します。
 尚、以前書きましたが、その後ジョンは版権をめぐる訴訟合戦に巻き込まれ、音楽活動を制限されてしまいます。この「契約」については後日書きます。

 因みに私、このことを知るまではアメリカ南部出身の白人バンドと思っていました。
 それ位?ブルーズ・カントリー色の強いバンドです。


 それでは「カバー曲」を紹介していきます。

 まずは1stアルバムから、デビュー曲です。
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原曲:Screamin' Jay Hawkins:I Put A Spell On You

カバー:CCR(Live Woodstock'69)

 CCRは基本、スタジオでもライブでも変わらない演奏をします。
 このライブ音源の方がリズムギターの音がかなり前に出ているんで、こちらを紹介しました。

 続いて2ndアルバムでもカバー曲は続きます。
1969_Bayou Country.jpg

原曲(?)Little Richard :Good Golly Miss Molly

カバー:CCR(スタジオ版)

https://www.youtube.com/watch?v=c6o48KxbDww

 原曲?にギターリフを加えたことで、かなりロック&ブルーズっぽくなってます。
 黒人がPOPにアレンジしているのに、敢えて逆の事をしています。


 それで4枚目、TOPの写真、このバンドで一番有名なアルバムかもしれませんね。
 まさかLead Bellyがつべにあるとは。
 本当にいい時代になりました。

原曲(American Traditional):Lead belly(1934):The Midnight Special

カバー:CCR(Live at London'70)

 全部聴いて下さった方、有難うございます。又お疲れ様でした。

 このバンドの音の特徴なんですが、
リズム隊(ドラム・ベース・リズムギター)が独特のうねりを出し、バンドの核を作っている(無茶苦茶練習したんでしょうね。これ、なかなかマネ出来ないと思いますよ)。
曲・出音自体はシンプル(シンプルだからこそボーカル&リードギターが前に出れた?)。
独特のシンプルなギターリフを作り、バンドサウンド(ツインギターバンド!)にしている。
④R&B・ソウルミュージックの様に歌い方が黒人ライク
バックVo.がきちんと歌っている(これ凄く重要です!)。
ステージでのインプロバイゼイションをしなかったので、結果バンドサウンドが崩壊しなかった。
⑦ジョン(リードギター)は「ダウンチューニング(全弦1音下げ)」し、レギュラーチューニングのリズムギターと一緒に鳴らすことにより、独特のバンドサウンドが出来上がった。(上記、Midnight Specialなどが該当します。GIBSON Les Paul Custom BBをダウンチューニング用に使っていたみたいですね。映像があると判り易いです)。

 そうなんです。これ、⑦を除きブライアン・ジョーンズ期のStonesと同じなんです。
(所謂Brian期のStonesは、Keithより腕の立つBrianがリズムギターを弾いたことで、独特のリズムを産み出してました。)
 Vo.がリズムギターを「歌いながら」弾くのではなく、バックに「専門の」リズムギター(トム・フォガティ:兄貴)がいることで、バンドのリズムが物凄くしっかりしているんです。
 昔忌野清志郎さんが「バンドはドラムとベース・リズムがしっかりしていれば、ギターがヘタでもなんとかなる」と言ってましたが、まさにその通りかと(ジョンは無茶苦茶上手いです。この出音の明るさは凄いと思います)。

 しかもこのバンド、リズムの核はリズムギターなんですね。

1973_Live In Europe.jpg

 兄貴(リズムギター)が抜け、3人となってしまったバンドのライブが発表されてますが、リズム(音の厚み&うねり)が全然違って聴こえます。
 一応つべにありますので、ご興味ある方はこちら、

1970_The Concert (1980).jpg

4人時代のモノと聴き比べてみて下さい。
(これ、LPは学生時代にアメ横のレコード屋で入手したんですよね。輸入版。裏が真っ黒でクレジットが消えていてw。ずっとBootlegかと思ってました。それにしては音が良いな、と。勿論今でも愛聴盤です)
 しっかりしたリズムギターがいると、バンドサウンドが全く変わることがお判りいただけるかと思います。

 最後に、ちょっと先の話になってしまいますが、バンドイメージの話です。
 このバンド、反戦歌、で一部の層の方からは有名みたいですが。(「雨を見たかい?」が反戦的とかでアメリカで放送禁止になったみたいですが。実際この曲はCCR崩壊についての歌だそうですね。実際反戦を歌ったのは「Who'll Stop The Rain」。(「The Rain」はナパーム弾の隠語)踊らされるなよ~(コージ苑的に))。

john.jpg
 全てはこのジョンの格好に現れているんではないか、と(無断転載すみません)。

 これ、アメリカ南部のカウボーイの服装ですよね。
 その誇り高きカウボーイが、マッシュルームカットなんてするか?と。

 その純粋な?気持ちが、売れてくると勝手に一人歩きしてしまうんですよ。
 メディアは「自分の記事が」売れればいいだけで、囃し立てるだけ囃し立てて責任は取ってくれません。

 後日書きますが、バンドはメディアも「使わなければ」ならないんです。

 話が逸れましたが、全員楽器を持っている4人バンドの良いお手本かと思い上奏した次第です。如何でしたでしょうか?
 好きなバンドは、つい熱が入ってしまって(反省)
 今回も最後までお付き合い下さって有難うございます。
 次回は又4人バンドを紹介する予定です。

 ではでは。

 まっだまっだつづっくよ~。

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