バンド活動あるある⑫カバーバンド編:中編:原曲何処へ?Rolling Stones。

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 これ、1曲目が「Route66」ではなく「Tell Me」なんですね。
 GS等で有名な曲を持ってきた、と。こんなことが許されたんですねw。
 70年代の国内盤、珍品?です。

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 決してこのカテゴリ忘れていたわけではありません(キリッ!)。
 確かにカテが広がり過ぎて、自分の中で整理出来なくなってきていることは否定出来ませんが。。。。

 カバーと言えば、Stones!?
 ということで、今回はStonesネタで行きます。
 You Tubeを貼りまくります。

 今南米を演奏旅行しているRolling Stonesは、デビューからLP3枚目まで、殆どの曲がBlack Music(主にBlues)のコピー&カバーでした。今なら絶対に無理ですよね。こんなこと。原曲に忠実に演っている曲もあれば、テンポ倍速(死語?)にしちゃった曲なんかも。こんなアレンジ、大英断だったと思いますw当時はw。

原曲:Muddy Waters - I Just Want To Make Love To You

カバー:Rolling Stones

 このStones、デビュー当初は自分達のオリジナル曲はLP1枚に付き1曲か2曲しか入っていない、申し訳程度でした。当時のバンドのリーダー:Brian Jonesが、Blues・R&Bに拘り、オリジナルを演奏するって概念があまりなかったんです(拘り過ぎて書けなかったってKeithが言ってますね)。その代わり、我々が想像付かない位バンド練習して、勿論ライブも沢山こなし、隠れて?アレンジ能力を上げてました。
 R&Bのカバー曲で、ホーンセクションのメロディーをギター単音でスタッカート気味に演奏、等かなり思い切ったこともやっていました。

原曲:ALVIN ROBINSON - DOWN HOME GIRL

カバー:Rolling Stones

 当時はR&Bやソウルミュージック(90年代に流行ったソウルとは全然違うモノです)全盛。本家がどんどんシンプルな曲のアレンジを工夫し始めましたので、コピーするだけでも随分良い練習になったんだろうと思います。

 さすがにコピー&カバーだけでは商売的に行き詰ってきたことを感じたマネージャーが、バンドの舵を切ります。オリジナル曲創作の命令を出します。BeatlesのLennon / McCartneyを真似して、幼馴染のMickとKeithにコンビを組ませます。ここでリーダーのBrianを外したのは、今から考えればこれも大英断でしたね。

 4枚目のLPは、収録曲14曲が全てオリジナルという、しかも微妙に各曲アレンジが異なっていて飽きさせないという離れ業をやってのけます。これにはリーダー交代劇も生じてしまいましたが。結果として今でも現役、ナツメロと言われようが、当時の歌を堂々と演奏しています。それだけアレンジの完成度が高かった証拠ですね。
 ほんとプロの世界は厳しいですね。プレッシャーとの闘いですね。「繊細だから」では出来ないと思いますよ。
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 この「原曲をカバー」することは、最初のリーダー、Brian Jonesの影響が弱くなっても続き、尚今でも続いています。
 Mickはこの件に関して「イアン・スチュワートのお陰で道を外れることが無かった。」と言っていました。
 例の25×5のビデオで確認出来ます。

Ian Andrew Robert Stewart
 6番目のStonesと云われたPianist。創設メンバー。マネージャーに「顔が向いていない」という乱暴な理由で準メンバー&ロードマネージャーに格下げされましたが、メンバーは1985年に急逝するまで彼を切ることはありませんでした。
 黒人音楽を好み当時アメリカで流行っていた白人の砂糖漬けのPOPSを嫌い、「マイナーコードなんて弾いてられるか!」という台詞もあるとか。
 それだけメンバーに信頼されていたんでしょうね。

 この「影のバンド功労者」、も書きたくなってきましたw。

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 一度Beatlesの名盤、Sgt. Pepper's~を真似して時代の波に安易に乗り、サイケデリックに走り失敗したのが余程堪えた?のでしょうか。

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 このアルバムで、はっきりと「ルーツ=黒人音楽ベース」を、言葉だけでなく音楽でもはっきりと標榜し始めます。Ianの立場が更に重要になってきます。
 因みにこの「スタジオで音を捏ね繰り回す」ということをTheir Satanic~で覚えたのでしょうかね?70年代後半から80年代に掛けては、莫大なスタジオの時間とテープを使い、本人達が本人のレコードを聴いてコピーして人前で演奏するということが常習化してしまいます。
 これは本稿とずれるので割愛します。

 話を戻します。この「カバー」はリーダーが変わっても続きました。原曲、ギター弾き語りのモノをバンドアレンジにしたものも出てきました。

原曲:Robert Johnson - Love In Vain

カバー:Rolling Stones

 この曲は以前書きましたが原曲がOfficialで入手出来ず、MickとKeithがBootleg(正確にはパイレート盤)の雑音の中から聴き取ったという逸話が残っています。Mick Tailorという新メンバー、凄腕ギタリストが加入したことにより、バンドアレンジとしての完成度がピークに。


 如何でしたか?全て聞いてくださった方、ありがとうございました。又お疲れ様でしたw。
 因みに最後のLove In Vainは、バンドが出来て10年後です。全盛期と評する方が多いですね。
 つまり焦る事は無い、と?。

 ただ、時代の流れを読み、先取りし、目的を決め、期限を決め、意図をメンバーが理解して協力し合って初めて出来た訳で、当時のマスメディアの報道:所謂décadence、退廃的な姿勢と「口だけルーツ」では絶対にここまで続けられなかっただろうと愚考します。
 ルーツミュージックをレスペクトする事は、イコール:メンバーを繋ぐ事なのかもしれませんね。必然的に各メンバーのルーツをレスペクトすることにもなりますから。ウソと見栄はすぐバレます。

 今回も最後までお付き合い下さってありがとうございました。
 次回も「カバー」について書きます。

 ではでは。

 まっだまっだつづっくよ~。

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